仙腸関節機能障害をAKA博田法で治療したお話

2018年11月、私は今までに経験したことのない酷い腰痛に見舞われました。

しばらく安静にしたものの治らず。同時期に見つかった婦人科系良性疾患が原因だと思い込み、その結果婦人科の手術が終わって落ち着くまでの半年間も腰痛を放置してしまいました。

その頃にはもう日常生活を送るのが難しいほどに症状が悪化。何が原因なのか?どんな治療で治るのか?を知るために、大学病院を含む整形外科4件にドクターショッピングを繰り返すも原因不明。メンタル的にも大きなストレスとなりました。

その後、藁にもすがる思いで通った整体の先生から「仙腸関節が悪いのかも?」と指摘があり、そのキーワードを頼りにネット情報やツイッター等のSNSを利用してリサーチ。たどり着いた病名「仙腸関節機能障害」の診断ができる病院を探し、最終的には「AKA博田法」で治療しました。

私はごく普通の一般人なので、医療の専門的なことは分かりません。が、今回仙腸関節機能障害の情報を調べるのには大変苦労したため、実際に治療した体験談をブログに残すことにしました。誰かのお役に立てたら嬉しいです。

仙腸関節機能障害とは?

まず最初に「仙腸関節」はどこにあり、「仙腸関節機能障害」はどんな病気なのか? 日本仙腸関節研究会のサイトに説明があります。

仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)とはどのような病気ですか?

仙腸関節(せんちょうかんせつ)は、骨盤の骨である仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)の間にある関節であり、周囲の靭帯(じんたい)により強固に連結されています。仙腸関節(せんちょうかんせつ)は脊椎の根元に位置し、画像検査ではほとんど判らない程度の3~5mmのわずかな動きを有しています(図1)。

日常生活の動きに対応できるよう、ビルの免震構造のように根元から脊椎のバランスをとっていると考えています。中腰での作業や不用意な動作、あるいは繰り返しの負荷で関節に微小な不適合が生じ、痛みが発生します。

出典:仙腸関節障害について – 日本仙腸関節研究会

私の仙腸関節機能障害を診断した主治医二人は「仙腸関節がロックした」「仙腸関節がズレた」と表現していました。症状・診断方法・治療についても同サイトに詳しく書いてありますが、以下の点がこの病気を診断することの難しさに繋がっているのでは?と感じています。

仙腸関節はわずかな動きしかありませんので、レントゲン、CT、MRIなどの画像検査では、仙腸関節障害の診断は困難です。

出典:仙腸関節障害について- 日本仙腸関節研究会

一般的な整形外科では画像検査の結果で診断することが多く、また従来仙腸関節は「動かない不動の関節」だと考えられてきたそう。こういった背景もあり、仙腸関節機能障害を診断できる病院が少ないのが現状です。

仙腸関節機能障害の原因や症状は?

仙腸関節機能障害の原因や症状は、前述の日本仙腸関節研究会のサイトにもありましたが、人によって多少異なるようです。ここでは私が思い当たる原因と症状をまとめてみました。

おそらく尻もちが原因

私はおそらく、2018年秋頃に階段で足を踏み外し激しく転倒、そのとき右側の尻もちをついたことが原因では?と考えています。そして当時は単なる尻もちだと軽く考えていたこと、デスクワークで足組み等姿勢が悪い状態で座りっぱなしだったこと、もともと体が硬かったことも関係しているのでは?と感じています。なお転んですぐにMRIやレントゲン撮影はせず半年放置してしまったため、尾骨仙骨が無事だったのか?今となっては分かりません(もしかするとヒビくらいは入ってたのかも?)

どんな症状があったのか?

私が仙腸関節機能障害を発症してから一旦治療を終了するまで、約2年半かかりました。その間、時期によって痛みの内容が変化したり、また日によって痛い場所がコロコロ変わることもありましたが、以下のような症状が出ていました。

  • 右側の骨盤と腰~尾骨の間が、ジンジンと痛む(特に生理中は割れそうな痛み)
  • お尻全体がジンジンビリビリ痛くて座り続けることが困難(坐骨神経痛っぽい痛み、きつめの下着で更に悪化)
  • 外側大転子~内もも~足の付け根あたりの股関節がミシミシ痛む(まるで油が足りてないブリキのオモチャみたい)
  • 尾骨仙骨が痛すぎて仰向けで眠れない(尾骨仙骨が折れているのでは?と疑うほど)
  • 膝の痛み(日によって内側外側など場所が変化)
  • 膝や股関節がガクガク不安定(関節がうまくかみ合ってない、膝が抜けそうな感覚)
  • ハムストリングス(お尻の付け根~太ももの裏側)が痛む
  • 立ち上がったりベッドから起き上がったとき仙腸関節周辺から「ポキッ」と音がする
  • 立ちっぱなし座りっぱなしなど長時間同じ姿勢をすると仙骨右側~お尻と腰がズーンと痛む(料理も休み休みしかできない)
  • 一番悪化した時期は10分歩くのも大変。回復してきた時期は割と歩く動くは平気(通院時7,000歩歩くことも)
  • とにかく体が疲れやすく、すぐに横になりたくなってしまう

いつ症状が出やすく悪化しやすいのか?

私の場合、仙腸関節機能障害の症状が出やすく悪化しやすい時期・時間帯がありました。

  • 台風や雨など、気圧の変化がある時期の前後
  • 1日の疲れがたまってくるであろう夕方以降(私とは逆のケースで、寝起きから痛むタイプの人もいるようです)

仙腸関節以外への悪影響も

そして仙腸関節以外にも影響があり、心身ともにストレスフルな状態でした。

  • 2018年冬~顎がガクガク+歯肉がピリピリ痛む神経痛のような症状。非定型歯痛を疑い大学病院の歯科口腔外科に行くも「顎関節症」の診断で治療は無し、行きつけの歯科医でマウスピース作成。その後歯科医にて右奥銀歯下の歯根が折れているのが判明し(ストレスによる噛みしめが原因?)最終的に抜歯、同時期に歯磨き粉をデントヘルスに変更。2019年5月頃にようやく歯の神経痛が消失。今現在もストレスがたまると夜間歯ぎしりや噛みしめてしまう癖があるためマウスピースを使っています。
  • ドクターショッピングを繰り返すも酷い腰痛の原因が不明なままで、メンタル的に大きなストレスに。また処方されたお薬が身体に合わず、精神的に不安定に・もともとの不眠体質も更に悪化してしまった。

私が試した治療法・回復への道のりなど

なんと「腰痛の85%は原因不明」と言われているそうですが、私はなんとか発症~2年半ほどで回復に至りました(今でも時々痛むことはありますが、今のところ悪化することはありません)。どんな治療法が合うのか?どれくらいで回復するのか?は人それぞれ異なりますが、私が試した治療法・回復への道のりをまとめてみました。

酷い腰痛を発症

2018年11月、今までに経験したことのない酷い腰痛を発症。同時期にたまたま見つかった婦人科系の良性疾患の症状に「腰痛」があったため、それが原因だと思い込んでしまいました。最低限の家事と犬の散歩以外はひたすら安静に過ごしたものの、どんどん症状が悪化。

2019年2月に婦人科の手術を行い「これで腰痛も治るはず」と信じていたのに全く改善せず。その頃にはもう日常生活を送るのが難しいほど辛い状況に。結果として、腰痛を半年近く放置してしまいました。

病名・治療ができる病院にたどり着くまで

2019年3月~5月まで、何が原因なのか?どんな治療をしたら治るのか?を知るために、大学病院を含む整形外科4件にドクターショッピングを繰り返しました。

1) 地元でそれなりに評判のある整形外科。レントゲンのみ撮影で「変形性膝関節症」「坐骨神経痛」と診断され、筋力強化トレーニング+毎日たくさん歩くよう指導。薬の処方(カロナール・ミオナール・セルベックスカプセル・ノイロトロピン)は効果無し。2回通院、今とても辛い状況だと訴えても「やり過ごせ」と親身になってもらえず、先生との相性が悪いと感じて通院をやめました。

2) スポーツ専門の整形外科。レントゲン+MRIを撮影しヘルニア・すべり症などの悪い所見は無し。「体の筋力や全体的なバランスが崩れていること」が原因で、腰痛体操1ヶ月継続で回復すると指導。薬の処方(ノイロトロピン・ムコスタ・ロキソニンテープ)は効果無し。先生は私の辛い気持ちに寄り添って話を聞いてくれましたが、残念ながら腰痛体操で更に症状が悪化しました。

3) 総合病院の整形外科。レントゲンのみ撮影・MRIは持参。脊椎脊髄病医&脊椎脊髄外科指導医の診察ではっきりと「原因不明」と言われ、ようやく整形外科領域では診断できない病気なのか?と気付きました。ハムストリングスがかなり固いため、ストレッチの指導あり。

4) 婦人科の手術をした大学病院の整形外科。レントゲンのみ撮影・MRIは持参。こちらの脊椎脊髄病医&脊椎脊髄外科指導医の診察でも、やはり原因不明。ちょうど仙腸関節ブロック注射・AKA博田法の治療を始める頃で、さりげなく聞いてみたら「仙腸関節、そうかも?その治療継続してみては?」といった反応でした。

上記1~4の整形外科4件にドクターショッピングしたものの、痛みの原因は不明なまま。とても絶望的な気持ちになり、メンタル的に大きなストレスを抱えました。

その後、藁にもすがる思いで、近所の整体へ行ってみたところ「左右で骨盤の位置がズレている」「全身の緊張度がかなり高い」「特にお尻・股関節・足首がかなり固い」「この体で腰痛体操や筋トレはやり過ぎ、たくさん歩くのも×」と言われました。整体へは合計3回通い、AKAもどきの治療もしましたが回復せず。そこの整体の先生から「仙腸関節が悪いのかも?」と指摘があり、そのキーワードを頼りにネット情報やツイッター等のSNSを利用して自力でリサーチ。何とか「仙腸関節機能障害」という病名にたどり着き、診断や治療ができそうな病院の手がかり(日本仙腸関節研究会日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会)を見つけることができました。

日本仙腸関節研究会の病院での治療

2019年5月~9月までの約4か月間、日本仙腸関節研究会に所属している病院に通院しました。最初にレントゲン+MRIを撮影、問題無し。症状的に「仙腸関節機能障害」の診断で、治療内容は「仙腸関節ブロック注射」と「投薬」でした。

仙腸関節ブロック注射(2019年5月~8月末まで)

「仙腸関節ブロック注射」の治療は、合計13回受けました。(並行治療していたAKA博田法の週以外に)週1ペースで、主治医が毎回エコーを見ながら仙腸関節に1ヶ所~多くても3カ所位に分けてブロック注射を打ちました。主治医からは「何割かは仙腸関節ブロック注射だけで仙腸関節機能障害が治る人がいる」と聞いていましたが、残念ながら該当せず。少し痛みが楽になる日はありましたが、すぐ元に戻ってしまい回復には至りませんでした。また注射後数日は針を刺した場所がチクチクと痛む刺激痛?がありました。2019年9月に家庭の事情で1カ月治療を中止したところ特に大きな変化は無く。今の私にはあまり効果が無いと判断し治療を終了。私にとっては「仙腸関節ブロック注射=痛み止めの麻酔」で、AKA博田法の方が根本的な治療になるのでは?と考えました。

投薬(2019年5月~6月まで)

主に西洋医学のお薬を処方されました。最初に処方された「カロナール(1回=500g×2、1日3回)」は全く効果無し。次に処方された「トラムセット」は少し効果が出ているかな?と感じましたが、どんどん副作用(手汗+手の火照り、耳詰まり、喉の渇き、味覚症状→食欲低下により体重減、ゾワゾワした不安感、倦怠感、薬が切れるとぼーっとしてフワフワ、眩暈、日中は眠気・夜間は眠れない、明け方足がゾワゾワ怖くて起きてしまう、便秘など)が強くなっていき「鎮痛効果<副作用」だと気付き1カ月で断薬を決意。少しずつトラムセットの服用量を減らしましたが体全体が頻繁にゾワゾワする離脱症状が出ました。最後に処方されたのが「サインバルタ」という元々メンタルのお薬で、慢性腰痛にも効果があるとされています。ちょうどトラムセットの副作用が辛くメンタルも悪化していた時期に試した影響か?服用後すぐに副作用(舌ピリピリ感、挙動がおかしく意識が怪しい、ゾワゾワした不安感増、睡眠導入剤を服用しても全く眠れない、明け方足がゾワゾワして歩き回らずにはいられない状態、吐き気など)が出たため、継続するのが怖くなり服用2日で中止しました。

治療効果の有無は、人それぞれ

私には「仙腸関節ブロック注射」「投薬」の治療は効果がありませんでしたが、これはあくまでも私個人のケースです。実際に上記治療方法で仙腸関節機能障害の症状が緩和している人もいますし、治療効果の有無は人それぞれだと思います。治療内容そのものを否定するつもりは全くありませんのであしからず、参考程度にしてくださいね。(なおメンタル悪化の面は、その後近くの心療内科に転院・治療しました)

日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会の病院での治療

2019年6月~2021年6月までの約2年間、日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会に登録のある病院に通院しました。レントゲンとMRIは既にあるものを持参、やはり「仙腸関節機能障害」の診断で、治療内容は「AKA博田法」と「投薬」でした。

※今回私はAKA博田法メインで治療しましたが、PTさんによるリハビリ治療も存在しているようです(私は主治医二人から勧められなかったため経験していません)。

AKA博田法(2019年6月~2021年6月まで)

「AKA博田法」の治療は、合計28回受けました。基本的に3週間毎、AKA博田法そのものは痛みを伴わない治療で、いつもあっという間に終了。治療期間中は少しずつ効果を感じていきました。

2019年6月(初診)・・・まず主治医から以下のような指摘がありました。

  • レントゲンを見ると酷い側弯で、仙腸関節に影響を受けやすい骨格である(こちらの指摘はこの病院がはじめて)
  • 発症してから半年間も放置しているため、AKA博田法での治療・完治に時間がかかる

また仙腸関節ブロック注射とAKA博田法の併用は問題ないそう。(私はこれら2つの治療を同時に行って痛みの原因が分からなくなるのを避けたかったため、治療時期が重ならないようにしました。例えば、1週目ブロック→2週目ブロック→3週目AKA→4週目ブロックのように)

上記の点を十分に理解した上で、AKA博田法での治療に向き合うことに決めました。

なお主治医からAKA博田法の治療を受ける場合の注意事項を教えてもらいましたが、この記事の「治療中に気を付けたこと・役に立ったもの」に別途まとめています。

2020年11月~1月(治療半年後)・・・お尻全体がジンジンビリビリとする坐骨神経痛っぽい痛みは、疲れたとき&調子が悪いときだけ出るように。全体的な症状は緩和し、たまに小走りくらいならできるようになった。ただしまだ全体的に固まっている感じと疲れやすさあり。

2020年2月~3月・・・AKA博田法治療の3週間間隔のうち、1週目前半は反動痛か?、2週目は割と調子が良い、3週目は少しずつ痛みが戻る(仙腸関節と股関節がミシミシ痛んでくる)といった感じ。治療当初は3週間ずっと痛いままだった。

2020年7月~8月(治療1年後)・・・坐骨神経痛+ハムストリングスの痛みは緩和・仙腸関節痛は残っているが、だいぶ日常生活を送れるようになった。足腰が痛くなるため履けなかった長靴が履けるように、和室に布団を敷いて昼寝できるように、膝が抜けそう・関節がうまくかみ合ってない感覚があってもすぐに忘れてしまう程度。

2020年12月~2021年1月(治療1年半後)・・・半日レジャーくらいなら外出可能に。仙腸関節に違和感はあるものの、治療後の反動的な痛みは感じなくなる。足腰が痛くなるため履けなかったブーツが履けるようになった。寝る前に左向き→右向きと数分ずつ調整?してから仰向けになるとよく眠れる。この頃から治療ペースを3週間→1カ月・2ヵ月に落として様子見することに。

2021年3月・・・1分履いただけで坐骨神経痛的な痛みが出ていたユニクロのレギンスパンツジーンズが履けるようになる。治療ペースを3ヶ月に落として様子見することに。

2021年6月(治療2年後)・・・治療ペースを3ヶ月に落としたところ、仙腸関節の調子が少し悪くなったのも6回だけ、悪化することも無かったため、一旦予約での治療を終了。今後は痛みが続いたときに再診することにしました。

投薬(2019年6月~2020年12月まで)

こちらの病院の主治医は東洋医学に詳しい先生で、漢方薬「桂枝加苓朮附湯(ケイシカリョウジュツブトウ、関節痛・神経痛)」、「 レバミピド(胃腸の荒れ)」の2つを処方。服用半年ほどでお尻全体がジンジンビリビリと痛む坐骨神経痛のような症状は治まりました。また別途、膝や腰痛の緩和に「ロキソニンテープ」も処方してもらいましたが、使うタイミングによっては腰のピリピリした痛みが悪化することもあり、様子を見ながら使用しました。

心療内科での治療

メンタルが悪化してしまったため、2019年6月~9月まで、近所の心療内科に通院しました。こちらの主治医が処方したお薬は「メイラックス(安定剤)」と「マイスリー(睡眠導入剤、以前から服用経験あり)」、そして漢方薬「酸棗仁湯(サンソウニントウ、不眠の改善)」の3つでした。これらを服用するに伴い、日中も安定した気分で過ごすことができるようになり、食欲も元どおりに。そしてよく眠れるようになり、改めて睡眠の大切さを実感しました。メイラックスは3ヶ月で断薬、離脱症状は軽い頭痛程度でした。

AKA博田法での治療に関する補足

私がAKA博田法での治療中に気を付けたことはたくさんあります。

まず主治医からの注意事項。すべてを守るのはとても大変でしたが、できるだけ意識して生活するよう心がけました。

  • カイロ・接骨院での整体・指圧・マッサージとは全く異なる治療のため、同時に受けないようにする
  • AKA博田法で仙腸関節を動かした後は、痛み・しびれが一時的に強くなったり、他の場所が痛むこともある(=私は「反動」と呼んでいます。詳しくはこの記事の「治療直後の注意点・その後の反動」にて)。仙腸関節機能障害を患っている期間が長い人に多く、一時的なもので自然に治まるはず。
  • AKA博田法で治療中は、痛みが軽減するまで激しい運動を極力控える。家事・仕事・短距離の散歩・自転車などは問題無い。(一般的な整形外科で指導された筋力強化トレーニングや腰痛体操は、すべて逆効果でした)
  • 普通の椅子に深く座って生活する。正座・あぐら・女座り・膝を伸ばして座る・こたつ・低い座椅子・ソファーなどは、仙腸関節が固くなる座り方なので避ける(私の身長にあった椅子の高さも教えてもらいました)
  • 冷えると痛みが強くなるため、入浴時は湯船に入り、体温より低い飲み物・身体を冷やす食べ物は避ける(×冷たい飲み物・煎茶・緑茶、番茶、玄米茶などの緑茶成分が入ったお茶・青汁・メロン・バナナ・キウイ・スイカ・グレープフルーツ・パイナップル、○白湯・温かい紅茶・温かいルイボスティ・温かい黒豆茶、△オレンジ・リンゴ)
  • 入浴時、身体を洗うときは、立って洗う or 高めの椅子に座って洗う

そして痛みが更に強くならないように、以下の点に気を付けて過ごしました。

  • 長時間同じ姿勢にならないように意識して過ごす(デスクワーク時は30分~1時間毎に身体を動かす)
  • 尾骨仙骨が痛んで仰向けで眠れないときは、腰にバスタオルを巻くor腰の下にバスタオルを薄く敷く。または横向きで膝を抱えるようにして眠る。(今現在は、横向きで薄いクッション的なものを両足に挟むと仙腸関節が安定していると感じます)
  • 食材をカットする際に痛む場合は、足元に踏み台を置いて片足だけ乗せる(主治医からの助言)
  • 不安やストレスは痛みを増強するため、痛みで頭がいっぱいにならないように気を付ける(できる限り他のことに目を向けるように。私はLINE漫画を読んだり、ライター仕事をしました。)
  • 疲労がたまると痛みが出やすいため、午後~横になる時間を作り、夜間はよく眠るようにする。
  • すぐに効果が出ることを期待しない。常に3ヶ月前単位で効果を見極めるつもりで、焦らずに過ごす。
  • 腹筋や体幹が弱く姿勢の悪さを自覚しているため、ドローインやロングブレスを実施(主治医にAKA博田法の治療中でも問題無いことを確認。なおハムストリングストレッチは×でした)
  • 枕は低めにする(顎関節症対策)

治療中に役に立ったアイテム・対策

私が治療中に痛みを緩和するために役に立ったアイテム・対策をピックアップしてみました。

ヨックション

飛行機や電車など移動時間が長い人に好評のアイテム。この上に座ると尾骨が浮く設計になっているため、座位で尾骨仙骨が痛む人にはおすすめ。今現在でも愛用しています。

スニーカーやスリッポンの靴

長靴・ブーツ・サンダルは痛みが増すため避けました。今思えば、スニーカーなどで足首を固定しないと歩き方が不安定になるのが良くなかったのかな?と思います。私が愛用していたのは、gravisのスリッポンでした(今はもう販売されていないようです)

KKaMM ノートパソコンスタンド

常に痛いことを気にし過ぎてストレスや不安で頭がいっぱいになると、痛みが増強しがちです。こちらのノートパソコンスタンドで、仰向けに寝ながらライター仕事をすることで、痛みから気をそらすよう注意して過ごしました。

身体を温めるためのグッズ

はるオンパックス 貼るカイロ ミニ(腰~仙骨間に貼る)・フクスケ シルク混 腹巻き・桐灰化学 あずきのチカラ 首肩用・レッグウォーマーなどを使って、ひたすら身体を温めていました。

ユニクロのシームレスショーツ

私は鼠径部や股関節あたりが過敏でピリピリしていたのですが、ユニクロのシームレスショーツで緩和できました。

私が効果を感じなかったアイテム・対策

ついでに私が効果を感じなかったアイテム・対策も書いておきます。ただしこちらは個人差があり、効果がある人もいるようなので、その点はあしからず。

  • 骨盤ベルト(主治医二人は「ベルトで痛みが治まるのなら付けたら良い」という考えでした)
  • ロキソニンテープ(使うタイミングによっては腰のピリピリした痛みが悪化することもあり)
  • 筋力強化トレーニング、腰痛体操(一般的な整形外科で指導、悪化しました)
  • マッサージボール・テニスボール、ストレッチ(youtubeの動画を参考、悪化しました)

なお、主治医からは「冷えると痛みが強くなるため、とにかく温めて」と指導がありましたが、ツイッターのフォロワーさんより仙腸関節に炎症を起こしていた場合は冷やした方がよいという情報もあり。こちらは状況によるのかもしれません。

治療直後の注意点・その後の反動

AKA博田法で仙腸関節を動かす治療をした後は、痛み・しびれが一時的に強くなったり、他の場所が痛むことがあります。私はその現象を「反動」と呼んでいます。

私の反動はだいたい治療後当日から。腰~お尻に仙腸関節周辺がチリチリピリピリしたり、背中・肋骨・肩に軽い痛みや違和感がありました。主治医曰く仙腸関節機能障害を長く患っている人ほど症状として出やすいそう。確かに私の反動も治療の経過とともに減っていきました。

AKA博田法での反動を少なくするための方法は、懐かしきmixi(仙腸関節で検索)にある情報が役に立ちました。少し古い情報ではありましたが、AKA博田法での治療直後はできる限り安静にした方がよさそうだったため、以下の点に注意しました。

  • 夕飯の準備などの家事は事前に済ませておく
  • 帰り道は寄り道せずに、まっすぐ帰る
  • 帰宅後はできるだけ横になって過ごす(通院はかなり疲れるため、昼寝必須でした)

治療費はどれくらいかかるのか?

AKA博田法でかかる治療費について、インターネットで調べてみると、かなり金額に幅があるようです。せっかくなので主治医に直接聞いてみたところ、以下3パターンに分かれると教えてもらいました。

  1. すべて保険内で支払
  2. 一部保険+予約金などが別途必要
  3. すべて保険外で支払

関東地方は3が多く、関西地方は1または2が多い傾向とのこと。受診前に確認することをおすすめします。

私が通院していた病院はラッキーなことに、1の「すべて保険内で支払」でした。お薬の処方が無い時だと1回あたり「610円」とかなり家計に優しい金額だったのも、長く通院し続けられることにつながったのでは?と思います(先生ありがとう!!!!!)

とはいえ、仙腸関節機能障害の痛みって、本当に辛く耐え難いものです。私はもし3の「すべて保険外で支払」の病院だったとしても、一時の出費と考えて通院していたと思います。

まとめ

今回は2年半かけて仙腸関節機能障害を治療した体験談なので、とても長いブログ記事になってしまいました。

私の場合は、最終的にAKA博田法による治療で回復しましたが、これがすべての人に効果的とは限りません(実際に効果を得られず、他の治療法を試している人もいます)。AKA博田法=試す価値のある治療法の1つだと思いますが、その点ご了承くださいね。

今現在の私は、縄跳びや小走り・簡単なダンス・電動自転車で片道45分程度のサイクリングができるくらいまで回復しました。たまに無理し過ぎたときは仙腸関節が痛むこともあるため、まだ完治とは言えませんが、少し横になればまた回復することも分かっているので、今後も「長く座り過ぎない」「体を冷やさない」など気を付けて生活しようと思います。

仙腸関節機能障害は、とにかく世間的にほとんど知られていない病名で情報量が少なく、治療法や原因を調べるのに大変苦労しました。今後、仙腸関節機能障害の診断・治療ができる病院が増えていくことを切に願っています。