名古屋2022:風情ある日本庭園「徳川園」で紅葉鑑賞

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2022年秋の名古屋旅では、初日の劇団四季ミュージカル「キャッツ」観劇を目的に訪れたため、特に2日目の予定はノープランでした。

午前中どこかで紅葉鑑賞をした後、ランチに名古屋名物を食べて、そのまま関西へ帰る予定。子連れで訪れるには少し渋いスポットかな?と思いつつ、紅葉鑑賞にちょうど良さそうな規模の「徳川園」へ行ってみることに。

そんなわけで今年11/27(日)に「徳川園」を散策、紅葉鑑賞を楽しんできました。

徳川園とは?

愛知県名古屋市東区徳川町にある「徳川園」は、尾張国の自然景観を表現した風情ある日本庭園。尾張徳川家に伝わる文化遺産の一つで、尾張徳川家の邸宅跡です。

元禄8年(1695年)徳川御三家筆頭・尾張藩二代藩主光友が、自らの造営による隠居所である大曽根屋敷に移り住んだことがはじまり。光友没後は尾張藩家老職の成瀬・石河・渡邊三家に譲られたものの、明治22年(1889年)から尾張徳川家の邸宅となったそう。そして昭和6年(1931年)に十九代当主・義親から邸宅と庭園の寄付を受けた名古屋市が整備改修、翌年「徳川園」として公開されました。その後昭和20年(1945年)大空襲で園内の大部分を焼失し一般的な公園として利用されてきましたが、平成16年秋に日本庭園「徳川園」としてリニューアルし、今現在の姿で公開されています。

徳川園は、面積2.3ha(約7,000坪)もある池泉回遊式の日本庭園で、清流が滝から渓谷を下り海に見立てた池へと流れる姿は、日本の自然景観を象徴的に凝縮しているそう。新緑・紅葉など四季折々に見せてくれる庭園美をゆっくりと楽しむことができる観光スポットです。

徳川園へのアクセス・入口に到着まで

徳川園へのアクセスは、電車・バス・車など。今回私は車でアクセスしました。

徳川園の北駐車場入口で少しだけ待ちましたが、10時20分頃に車を停めることができました。駐車場内にある案内図に沿って、出口1(大曽根口)へ向かいます。

こちらが徳川園入口(大曽根口)。少しだけ並んでいましたが、混雑はしてなさそう。

入口で入園料を支払い、入園券・パンフレットをもらって、いざ中へ! 入ってすぐ左手に「コイのえさ」コーナーがありましたが、残念ながら本日は終了。朝早くなら買えるのかな?

こちらは園内途中にあった案内図(マップ)。入口(大曾根口)にも設置してほしいなぁ。

徳川園を散策・紅葉鑑賞など

龍泉湖~瑞龍亭~観仙楼

徳川園の大曽根口から入園すると、目の前には海に見立てられた「龍泉湖(りゅうせんこ)」があります。池泉回遊式庭園の中心的存在で、徳川園では龍泉湖をぐるりと一周散策・途中で滝に立ち寄りつつも、紅葉鑑賞をたっぷり楽しめます。

まずは龍泉湖~右側を散策。真っ赤に染まった木々の紅葉や白い椿がとっても綺麗。アーチの道をまっすぐ行くと、小さな茶室「瑞龍亭(ずいりゅうてい)」があり、この辺りから龍泉湖方面の景観を眺められます。

瑞龍亭周辺から龍泉湖に向かって撮影した動画。真っ赤な紅葉と龍泉湖が美景。お天気も良く、とても穏やかな気持ちでお散歩できました。

「観仙楼」方面に向かうと、素敵な橋がかかっています。水面にうつる木々も美しく、川には鯉が泳いでいました。

奥に見えるのが「観仙楼(かんせんろう)」の建物で、レストラン・ホール・ショップとして利用できるそう。左手には「西湖堤(せいこてい)」も見えます。

観仙楼~龍門の瀧~虎仙橋~虎の尾

「観仙楼(かんせんろう)」に到着すると、建物右側にちらほらと「子福桜(こぶくざくら)」が咲いていました。少し調べたところ、秋から春(10月上旬~3月上旬)が開花時期の桜で、花1輪につき2~3個のサクランボがなる特徴から、この名前が付いたそう。観仙楼から龍仙湖を振り返ると、入口(大曾根口)方面を眺められます。

観仙楼の左側には「龍門の瀧(りゅうもんのたき)」があります。なんでも鯉が滝を登り切って龍になったという登龍伝説に基づく滝なんだそう。私が立ち寄った時は静かで、滝の部分がよく見えませんでした。

「龍門の瀧」の左横にある階段を登ると、ようやく滝の水が流れる景観に遭遇。ガイドブックによると、20分に一度、滝の水量が増す仕掛けがされているそう。

こちらは「虎の尾(とらのお)」に架かる、檜造りの木橋「虎仙橋(こせんきょう)」。5m下の渓流を見下ろせます。緑と赤の木々がとっても綺麗。

「虎仙橋」から「虎の尾」に向かう途中の景色。美しい紅葉の景観をたっぷりと楽しめます。

こちらが、深山幽谷の山水画を思わせるような渓谷美を表現している「虎の尾(とらのお)」。少し場所を移動すると、紅葉が美しく彩る姿も撮影できました。

大曽根の瀧~四睡庵

虎の尾を登りながら、案内図を参考に少し迷いつつ、「大曽根の瀧」へ向かいます。

「大曽根の瀧(おおぞねのたき)」に到着。紅葉とのコラボがとっても素敵な写真を撮影できました。大曽根の滝は落差6m三段の滝で、上中下段の岩の組み方が異なるため、それぞれ水しぶきの表情に変化があるそうですが、今回は紅葉の葉で隠れてしまい、よく観察できず。

大曽根の瀧を過ぎると「四睡庵(しすいあん)」という休み処がポツリと建っています。その後ろの広場には、何やらお店が出店。お惣菜やおこわっぽいものを販売していました。ソフトクリームとかあれば食べたかったんやけど、残念。

この広場周辺の紅葉は素晴らしかった。今写真を見直しても、真っ赤な葉が眩しいですね。

西湖堤~龍仙湖

龍仙湖まで戻ってきました。左の写真は「西湖堤(せいこてい)」。古くから文化人憧れの景勝地・中国杭州の西湖湖面を直線的に分ける堤防を縮景したもの。異国情緒を日本庭園の中に取り入れているそう。

ここにはベンチがたくさんあるので、ひと休み。龍仙湖を眺めたり、紅葉の木々を見上げたり、のんびり穏やかな気持ちで日向ぼっこ。

龍仙湖には鯉がたくさん泳いでて、エサヤリしている子どもの前に群がっていました。鯉の口がパカーン!と開いているのがすごい(娘とエサヤリしたかった~)。

徳川園でかかった費用は?

今回、徳川園でかかった費用は、合計1,000円でした(交通費は除く)。
・入園料:600円(大人2人×300円、中学生以下の子どもは無料)
・駐車場代:400円(約1時間半駐車)

合計1,000円って・・・。たっぷり紅葉を鑑賞できたのに、かなり安かった~!

最後に・・・

今回、徳川園の滞在時間は約1時間半ほど。風情たっぷりの日本庭園で、真っ赤に染まった木々の紅葉がとても眩しく綺麗でした。夜は紅葉のライトアップもしているようです。

また徳川園には登録有形文化財認定の「徳川園黒門」や黒門隣接の「脇長屋」などもあり、そして1935年開設の歴史と由緒ある「徳川美術館」も隣接しているそう。今回あまり時間に余裕がなく立ち寄れなかったのが残念でした。

写真は、ひと休みで座ってたら見つけたハート型の石。なんいいことありそう!