滋賀2022:国宝・彦根城散策と癒しのひこにゃん

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2022年の年末、1泊2日で滋賀へ家族旅行に行きました。

初日の2022/12/27(火)に訪れたのは、国宝に指定されている「彦根城」。実は娘が着ぐるみ大好きで、ゆるキャラ・ひこにゃんに会いたいなぁ~というのが一番の目的(ミーハー)。周辺の四番町スクエア・夢京橋キャッスルロードもちょっと散策してきました。

彦根城とは?

滋賀県彦根市金亀町にある「彦根城」は、江戸初期の城郭の姿を現代に伝えるお城。

関ヶ原の戦い後、慶長9年(1604年)に将軍・徳川家康公の命令で佐和山城を一掃するために着工。井伊直継と直孝が20年の歳月をかけて築城しました。

彦根城の天守は大津城から移築したもので、国宝に指定されている5城(松本・犬山・彦根・姫路・松江)の天守のうちの1つ。平成8年に築城以来5回目の大改修が完了し、現代に美しくよみがえりました。またそのほか太鼓門櫓・天秤櫓など、国の重要文化財に指定されている建物も多く残されています。

彦根城は全国的にみても保存状態の良好な城跡で、城の周囲は昭和31年(1956年)国の特別史跡にも指定されています。

彦根城へのアクセス・入口に到着まで

彦根城へのアクセスは、電車・バス・車など。今回私は車でアクセスしました。

四番町スクエア

今回、彦根城から少し離れた「四番町スクエア」近くの駐車場(三井のリパーク彦根本町)を利用しました。

四番町スクエア」は、かつて「彦根の台所」としてにぎわった本町商店街を再現した場所。大正洋風建築の建物が並び、大正ロマンあふれる雰囲気がどこか懐かしい街並みです。

ここでは、ちょっと時代を感じるレトロなひこにゃんの銅像や、子どもが喜ぶ!ひこにゃんの顔出しパネル、彦根観光協会の前にもひこにゃんと、あちこちでひこにゃんを見つけられるのが楽しい。

こちらの「四番町ダイニング前 広場」では、土日祝日にひこにゃんが登場しているそう。私が遊びに行ったのは平日だったので、ここでは会えませんでした。

夢京橋キャッスルロード

四番町スクエアから、江戸時代の街並みを再現した「夢京橋キャッスルロード」へ向かいます。

彦根城の中堀にかかる京橋から南へ伸びた通りで、江戸時代の城下町をイメージ。白壁と黒格子の町家風の建物に統一しています。

道路の反対側も同じような景観が続き、まるで江戸時代にタイムトリップしたような気分に。
いくつもの飲食店・土産物店が並んでいますが、「千成亭 夢京橋店」店頭の近江牛オブジェがとっても立派でした!

京橋~彦根城入口へ

夢京橋キャッスルロードからすぐの場所に、彦根城の中堀にかかる京橋があります。今回は京橋口~彦根城へ向かいました。

こちらが表御門跡。内堀に架かる表御門橋を渡る手前の左側に案内が出ていました。

今回の旅のお目当て!本日のひこにゃん登場スケジュールを確認(毎日、ひこにゃん公式サイトでもチェックできます)。彦根城案内地図も、表御門橋を渡った先で確認できました。

左側の表門券売所で、入城券を購入できます。

入城券を購入したら、左側・彦根城入口から中に入れます。
今回は、もうすぐ右側の彦根城博物館(冠木門)でひこにゃん登場予定だったため、小雨が降る中を少し待ちました。

ゆるキャラ・ひこにゃん

滋賀県彦根市のゆるキャラ・ひこにゃんは、江戸時代に同地にあった彦根藩2代目藩主・井伊直孝公をお寺の門前で手招きして雷雨から救ったとされる招き猫がモデルで、井伊軍団のシンボル・赤備えの兜を合体させて生まれたキャラクターなんだそう。
その動作の可愛らしさは、もはや全国区! テレビでもよく取り上げられていますね。

この日は、ひこにゃんが13:30~彦根城博物館(冠木門)に登場する予定だったため、彦根城博物館入口前で待機。登場時間が近づくと門が開いて中に入ることができ、ずらりと並びます。(奥の扉からひこにゃんが登場するのを知らなくて出遅れました)

ひこにゃんの動作の可愛らしさは想定内でしたが、ゆっくりとした丁寧な佇まいにとっても癒されました。ぜひ動画を見てくださいね!

ひこにゃんは、私がいた場所の目の前でポーズも取ってくれました。
ただ一緒に写真を撮れなかったのが残念。娘は悔し紛れ?に、博物館出口のひこにゃんオブジェと写真を撮影しました(なんでか変なポーズ)。

彦根城を散策

ゆるキャラ・ひこにゃんに癒されたあとは、いざ彦根城へ! 急な坂道を登り、ようやく天守に到着!・・と思いきや、天守内の階段もかなり急でした。彦根城そのものは大変見応えがありましたが、帰りの坂道は膝がガクガクに。

このあと、実際に彦根城を散策したルートに沿って、詳しく書いていきます。

表門~表門山道

こちらの彦根城表門から入ると、すぐ右側に表門山道があります。

表門山道は、かなり急勾配な石段で、どこまで登るのか?ゴールが見えません。
左の写真は登る前に下から撮影、右の写真はある程度登った後に上から撮影したもの。かなり急な坂道なので、歩き慣れた靴がおすすめ!この日は時々小雨が降っていたため滑りそうで少し怖かったです。杖をついて昇り降りするお年寄りも見かけましたよ。

天秤櫓(てんびんやぐら)

表門山道を登った先の「天秤櫓(てんびんやぐら)」、実は表門・大手門の両坂道を登りつめたところにあります。表門山道・大手門山道から登ってきた敵兵は、天秤櫓の高い石垣を登らないと本丸へ侵入できないという重要な拠点で、西の丸の西側に建つ櫓。西方の搦め手(裏手)からの敵に供えた守りの要で、国の重要文化財に指定されています。

左の写真は、天秤櫓の廊下橋の下をくぐっています。
天秤櫓建物土台の石垣は、嘉永7年(1854年)に中央部から西方の石垣を足元から積み替えるほどの大修理が行われ、手前の東半分が築城当時の打込みハギ積み(ごぼう積み)であるのに対し、奥の西半分は落とし積みに改修されているそう。
天秤櫓の下をくぐった先には、右の写真・鐘の丸の売店がありました。

鐘の丸を進むと、天秤櫓が見えます。
天秤櫓は廊下橋に接続する櫓門部分を中央に、両坂道に面する多聞櫓の角を二重櫓とすることで左右対称に建てられていることが名前の由来。天秤のような形をしているところから天秤櫓と呼ばれています。この形式のものは日本の城郭で彦根城だけですが、豊臣秀吉が創築した長浜城大手門から移築したものと考えられているそうです。

天秤櫓の全容を1枚の写真に撮るのが難しかったため、左右2枚に分けて撮影。左の写真が天秤櫓の左側、右の写真が天秤櫓の東側。どちらも開放的な景色が広がっています。

天秤櫓のしめ縄をくぐった先のゆるやかな坂道を登ると、天秤櫓の中を公開していました。

天秤櫓内の窓から、写真を参考に佐和山城跡を探したり。(同じ形のお山がありました!)

天秤櫓のみどころを参考に、今いる場所を確認しながら見学できます。

聴鐘庵(ちょうしょうあん)・時報鐘(じほうしょう)

天秤櫓の先にあるのが「聴鐘庵(ちょうしょうあん)」と「時報鐘(じほうしょう)」。

「聴鐘庵(ちょうしょうあん)」は、薄茶(お菓子付500円)を楽しめるお茶屋さん。この日は小雨の降る寒い日だったため、外でお茶している人はいませんでした。

「時報鐘(じほうしょう)」の鐘は、12代藩主・井伊直亮が弘化元年(1844年)に鋳造したもの。当初鐘の丸にあったものを、城全体に響くようにとこの場所に移されました。今でも定時(午前6時・9時・正午・3時・6時)の1日5回鐘をつき、「日本の音風景百選」にも「彦根城の時報鐘と虫の音」として選ばれています。

太鼓門 及び 続き櫓(たいこもん および つづきやぐら)

続けて見えたのが「太鼓門 及び 続き櫓(たいこもん および つづきやぐら)」。こちらも国の重要文化財に指定されています。

天守のある本丸表口をかためる櫓門で、ここで城内合図の太鼓を鳴らし登城の合図をしていたことから「太鼓門」と名付けられました。解体修理に伴う部材調査により、築城時にどこか他の城から移築したものだと判明しているそう。

太鼓門をくぐった先で櫓の中を公開していました。建物背部は開放された高柵付きの廊下で、櫓としては大変珍しい構造になっています(中央の写真)。

ここでは太鼓門櫓に関する詳しい資料や、彦根城に関する資料・写真も展示しています。

天守 附櫓 及び 多聞櫓(てんしゅ つけやぐら および たもんやぐら)

彦根城の天守は、関ケ原合戦の前哨戦で耐え抜いた大津城から移築され、政治的象徴としての外観の美しさだけでなく、城本来の機能である軍事面でも優れたお城。慶長12年(1607年)頃に完成し、昭和27年(1952年)に国宝に指定されています。
「切妻破風(きりづまはふ)」「入母屋破風(いりおもやはふ)」「唐破風(からはふ)」を多様に配した3階3重の屋根で構成され、内部には隠れ部屋や隠し狭間などがあり、素晴らしい眺望も望めます。

彦根城本丸にある天守にようやく到着。
写真の真ん中あたりが彦根城天守への入口で、右側にはひこにゃんオブジェもありました

天守入口で靴を脱いで中に入ります。入ってすぐの階段、かなり急でびっくり! 手すりを掴みながら転ばないように気を付けて階段を上り2階へ。国宝・彦根城天守の説明があります。

こちらは井伊直政着用の具足(甲冑=よろい+かぶと)。この武具を身に着けて戦っていたと想像すると身震いしちゃいますね。

天守の壁には、小さな攻撃用の狭間(さま)が設けられています。狭間の種類は、縦長長方形の弓を射る矢狭間(やざま)と、三角形や正方形に近い形の火縄銃を放つ鉄砲狭間(てっぽうざま)の2種類。
狭間は板枠を壁に埋め込んで製作しますが、ここ彦根城の天守では平日は外から見えないように外面を漆喰壁で塗りふさぎ、先日は壁を突き破って敵を欺くための「隠し狭間」となっています。
また天守北側の附櫓 及び 多聞櫓の壁は、櫓内部の守備隊を鉄砲玉から守るため二重壁になっていて、間には栗石を詰めて防弾の効果を高める工夫もされているそうです。

私が訪れた日は冬だったため、彦根城天守内の床はひんやり。靴下を履いていても足が冷えて痛かったです。天守内には順路の案内図も多く設けられていました。

2階階段上り口から3階へ。またもや急な階段を上っていきます。上った後に上から見下ろすと、ちょっと怖いくらいの急傾斜。

3階は意外と明るく開放的な空間。
彦根城の天守内には、4~5人が入れる広さの隠し部屋が2階の東西・3階の南北の計4カ所あり(ただし隠し部屋としての意図があったのかは不明)、右の写真の板戸の中にも千鳥破風の屋根裏を利用して1室が設けられているようです。
屋根裏部屋を利用した隠し部屋、どんな感じなのか見てみたかったな~。

ここから見える眺望の写真・説明もあり、左の写真は琵琶湖方面。この日は小雨が降っていたので曇っていましたが、晴天時はもっとよい景色を期待できそうです。

天守の見学を終えたら、なんとお天気が回復。青空が広がってきました。本丸には、天守事務所やちょっとした売店もあり、ひと休みもできますよ。

大手山道~大手門

彦根城天守を見学し、だいぶ力尽きてきたので、ここで散策を終了することにしました。

行きは表門から入りましたが、帰りは大手門から出ることに。こちらもなかなか風情のある景色、お散歩にもよさそうです。

四番町スクエアに戻りつつ、お土産購入とおやつ

彦根城散策のあとは、車を停めてある四番町スクエア方面に戻ります。

たねや 彦根美濠の舎

以前から気になっていた「たねや 彦根美濠の舎」に立ち寄りました。奥の白い建物が「クラブハリエ彦根美濠の舎」で、2つの建物の1Fはつながっています。2Fにはカフェがあるのですが、この日は年末年始の休業・・ここで休憩したかったんやけど残念。

親族へのご年始にカステラ買おうとしたら売り切れ、バームクーヘンは賞味期限が短くて。
せっかくだからと夫君がどら焼きを購入しました。家族3人分で582円(1つあたり194円)と、なかなかの高級どら焼き。公式HPによると、北海道産の小豆を使って瑞々しく炊き上げた粒餡を、ふっくらと焼き上げた生地にたっぷりと挟んであるそう。上品で優しい味わいの美味しいどら焼きでした。

ひこね食賓館 四番町ダイニング

大正建築をイメージした建物「ひこね食賓館 四番町ダイニング」に入っているお店「キャラクターワールド」では、ひこにゃんをはじめ人気キャラクターグッズを取り扱っています。

もちろんひこにゃんグッズを購入! ぬいぐるみは娘のお土産です。

甘味処鎌倉 彦根城四番町スクエア店

彦根城でたくさん歩いて1万歩超え!とかなり疲れ果てていたので、なにか甘いおやつを食べたくて。「甘味処鎌倉 彦根城四番町スクエア店」の店頭にある看板に惹かれて、ちょっと休憩することにしました。

店内にはイートインできるコーナーがあります。今回は、娘が「わらびもちバニラトッピング」、夫君が「わらびもちドリンク 浅川園のお抹茶 マイルドホット」、私が「わらびもちドリンク 天空のほうじ茶 マイルドホット」をオーダーしました。3つで合計1,760円。

たくさん歩いて疲れていたのと寒くて体が冷えていたので、とっても美味しくほっこり癒されました。

彦根城と周辺散策でかかった費用は?

今回、彦根城とその周辺散策でかかった費用は、合計6,237円でした(交通費は除く)。
・入城券(彦根城・玄宮園):1,800円(大人2人×800円、小・中学生1人×200円)
・駐車場代:500円(三井のリパーク彦根本町、約3時間50分)
・お土産:1,595円(ひこね食賓館 四番町ダイニング)
・お土産:582円(たねやのどら焼き3つ)
・おやつ:1,760円(甘味処鎌倉 彦根城四番町スクエア店)
今回時間に余裕が無かったのと、かなり疲れてしまったので、玄宮園には行っていません。彦根城だけの入城券があったらいいのになぁと思いました。

最後に・・・

今回、彦根城+周辺散策での滞在時間は約3時間50分ほどで、1万歩超え。表御門橋手前の二の丸や、彦根城天守の奥にある西の丸、お隣の玄宮園楽々園には行っていないというのに、なかなか大きな規模でした。

彦根城跡は全国的にみても保存状態のよい城跡で、城の周囲は国の特別史跡にも指定。年間を通して多くの人々が訪れる人気スポットで、2024年の世界遺産登録を目指しているそうです。

またいつか、今回立ち寄れなかったエリア(二の丸と西の丸)・お隣の玄宮園楽々園・休館だった彦根城博物館にも行ってみたいですね!