9月に神戸市立王子動物園を訪れた際、園内の「旧ハンター住宅(異人館)」にも立ち寄りました。
以前からその存在は知っていたものの、動物園の中に国指定重要文化財の異人館があるのって、なんとも不思議で・・。今回旧ハンター住宅の一般公開日に訪れて、邸内の写真をたくさん撮影したので、別のブログ記事として執筆します。
旧ハンター住宅とは?
旧ハンター住宅は、元々明治22年頃にドイツ人のA・グレッピー氏が、英国人の技師に依頼して作られたと言われているそう。その後英国人のE・H・ハンター氏がこの建物を買い取って改造し、現在の形に仕上げた建造物です。
明治22年ごろ建築、1963年(昭和38年)に神戸市中央区北野町から神戸市立動物園内に移築されました。1966年(昭和41年)に国の重要文化財に指定されている異人館で、現存する神戸の異人館の中では、最大規模のものの1つです。
旧ハンター住宅へのアクセス・入口
旧ハンター住宅は、神戸市立王子動物園入口から右奥方面、動物科学資料館やカバ飼育コーナーの近くにあります。
こちら入口の写真にも記載がありますが、旧ハンター住宅の内部公開は期間限定で行っています。詳しくは公式サイトを参照してくださいね。また動物園への入園料は必要ですが、旧ハンター住宅への入館料は不要です。
1階部分
玄関ホールで靴を脱いで下駄箱に入れ、設置されているスリッパに履き替えてから見学します。右側の廊下を順路に沿って進むと、一番奥にあるのが「元食堂」のお部屋。当時の豪華な面影が感じられますね。
こちらが1階のベランダ。ライトグリーンと白い菱格子の窓が爽やかな空間。まるで美しい絵画のようです。
1階には「元応接室」「元書斎」など。暖炉の周りを囲う装飾・マントルピースは大理石で作られていて、ゴージャスそのもの。
1階ところどころに、旧ハンター住宅に関する詳しい説明を提示しています。また公式サイトの平面図によると、1階部分には化粧室やトイレもあったよう。こちらは公開していませんでした。
階段部分
旧ハンター住宅の1階と2階を結ぶ階段の踊り場部分には、素敵なステンドグラスがありました。こちらは英国から取り寄せたもので、英国のジョージアン風の趣きを示しているそう。色や模様がとっても綺麗ですね。
2階部分
旧ハンター住宅の2階部分にも当時の豪華さを伺える空間が広がっています。左の写真は「元居間」のお部屋で、座り心地の良さそうなソファーでのんびり団欒できそう。その奥に見えるのが2階のベランダ部分。ここからの眺めは良く、ベランダいっぱいには明るい光が差し込んで、開放感たっぷり~。
2階のこちらの2部屋は「元寝室」だったそう。せっかくなら寝室の内装が見たかったなぁ。また公式サイトの平面図によると、2階部分には浴室やトイレもあったようですが、公開していませんでした。
最後に・・・
旧ハンター住宅では、当時の様子を想像しながら見学しました。
個人的には、化粧室・浴室・トイレなどの生活空間や、寝室などの展示が無かったのが残念。それと平面図にはキッチンが無いので、どこで食事を作っていたのか気になりました・・・別の建物とか?
当時の裕福な外国人の生活やその豪華さを伺い知ることができ、また緑の山々を背景にした洋風の庭園も素敵でしたよ(こちらもあわせて散策できたら嬉しいなぁ)