2024年タイ旅行の2日目は、世界遺産アユタヤ遺跡の寺院巡りへ行ってきました。
前回の記事にも書いたとおり、元々アユタヤには興味があったため、タイのバンコク旅行が決まり次第、即リサーチ開始! いろいろと比較検討した結果、kkdayの日帰りバスツアーを利用して行くことにしました。
今回は、2024年8月13日(火)に、世界遺産アユタヤ遺跡を訪れた感想を書こうと思います。
目次
世界遺産アユタヤ遺跡とは
「アユタヤ」は、バンコクの北約80km、チャオプラヤー川の中州にある街。
1350年ウートン王により建都され、1767年にビルマ軍の攻撃で破壊されるまでの417年間に渡り、5つの王朝・35人の王が君臨し、アユタヤ王朝の都としてタイの中心であり続けた古都です。
現在のアユタヤでは、かつて栄華を極めた古都の壮大な歴史が眠る遺跡の街として、その当時の姿を伝える荘厳な遺跡群を歴史公園として整備され、1991年にユネスコ世界遺産にも登録されています。
アユタヤへのアクセス・利用したツアー
アユタヤへは、バンコクから鉄道でアユタヤ駅へアクセスすることも可能です。
しかしアユタヤ駅から世界遺産が集まっている観光地までは距離があり、トゥクトゥクやサームローに交渉したり、レンタルの自転車やバイクを手配する必要があります。
暑い中でさまざまな交渉に気力体力を費やすことは避けたかったため、今回はバンコクから直接アユタヤの代表スポットに連れて行ってもらえるkkdayの日帰りバスツアー「バンコク発 アユタヤ寺院巡り 日帰り観光ツアー 日本語ガイド選択可(タイ・ 史跡)」を利用することに。
旅行の前にkkdayサイトから予約し、家族3人で12,440円でした。
朝食はマクドナルド(マクドナルド ロビンソンスクンビット店)
朝食は、kkdayアユタヤツアー集合場所の目の前にある「マクドナルド ロビンソンスクンビット店」で食べることに。
何故か家族3人そろって「Porridgeセット(おかゆ+ハッシュドポテト+ドリンク)」をオーダー。合計337THB(=1,415円)でした。
高速道路でアユタヤへ
kkdayアユタヤツアーは、朝8時に「マクドナルド ロビンソンスクンビット店」前に集合。黄色の「MyProGuide」ロゴ入りシャツを着ているのがガイドさんです。
ガイドさんに予約時の名前を伝えたら、しばし待ち時間。トイレは地下にあるスーパー「Tops」を利用できます。
kkdayのアユタヤツアーは、日本語・英語・中国語などから選択できたのですが、日本語を選んだ人だけで30人くらいいました。
8時10分頃、2階建てのマイクロバスに乗り、ガイドさんによるお話(アユタヤについての説明、タイの日常など)を聞きながら、アユタヤへ向かいます。
マイクロバスは、バンコク市内を通過・高速道路に乗って、アユタヤ方面に向かいます。バンコク市内の交通渋滞はすごかったけど、バスはエアコンが効いていて快適でした。
【スポット1】バーン・パイン離宮
今回のアユタヤツアーで最初に訪れたのが、アユタヤから南へ約20km離れた場所・チャオプラヤー川の中州にある「バーン・パイン離宮」です。
バーン・パイン離宮は、プラーサート・トーン王(在位1629~1656)によって建設され、アユタヤの歴代王が利用したとされる夏の離宮。ただし現在の主な建物は、現王朝のラーマ5世が建てたものなんだそう。
王室関係の神聖な場所となるため、服装チェックに厳しく、肌の露出が多かったり、体のラインを強調する服装だと入場できません。また建物内部は撮影禁止がほんとどなんだそう。私が参加したツアーでは建物外観をメインに周っています。
こちらがバーン・パイン離宮の入口と、購入したチケットです。
1人100THB×3=300THB(=約1,260円)、カウンターでチケットを購入したため、古いタイバーツでも使えました。
バーン・パイン離宮に入って、最初に見かけた建物。ネットで調べたところ博物館らしい(中には入っていません)。
こちらは「ホーエン・モンティアン・テラワット」。スナンター王妃の記念碑です。
バーン・パインに向かう途中に船が転覆する事故に遭い亡くなったスナンター王妃のために、ラーマ5世が建てたクメール様式の記念碑です。隣にはサオワパーク王女と3人の子供たちの碑もあります。
1枚目の写真・真ん中、池の中央にあるのが「プラ・ティナン・アイサワン・ティッパアート」。大量の黄金を使った十字型の美しいタイ風建築物です。
ラーマ4世がバンコク王宮内に建てた「アーポーン・ピモーク・プラーサー」を複製したもので、1876年に完成。中には入れませんが、建物内に軍服姿のラーマ4世王像があるそう(見えなかった)。
近くにマップがあったので、写真を撮ってみました。が、タイ語が全然読めなくて、役に立たず・・。今思えばGoogle翻訳を使えばよかったですね。
宮殿入口の北側にあった建物「プラ・ティナン・ワロパート・ピマーン」。王の居室および謁見の間として使用された洋風建築で、1876年に完成。建物の中にはタイの歴史や文学を題材にした油絵が飾られているそう(入ってません)。
こちらは池の小鳥に立っている「ホー・ウィトゥン・タサナー」。ポルトガル様式の物見の塔で、1881年に完成。赤と黄色のカラフルな横縞に塗装された塔は、園内で最も高い建造物なんだそう。今回外観を眺めるのみでしたが、内部に入ることもできるようです。
こちらは雨季や冬季の廷臣用の住居として使用された「プラ・ティナン・ウエーハート・チャムルーン」。ラーマ5世の時代に中国から贈られた宮殿で、別名「明天殿」。1899年に完成。
立派な中国風の建築物で、すぐ近くには竜模様のついたてがありました。ここでは赤と金を基調とした豪華な内装も見学できるスポットだったそう。知らなかった~!(ツアーのガイドさんに置いて行かれないように外観写真を撮るので精一杯でした)。
散策途中の売店でひとやすみ。夫が「ココナッツウォーター」、娘が「ファンタ(イチゴ、25THB=約105円)」を購入。ファンタのイチゴ味を味見してみましたが、かき氷シロップみたいな感じ?甘くて美味しかった。
バーン・パイン離宮では、このような景色も見られました。
タイのシンボル・象の形のトピアリー(植木)が可愛いかった!
【スポット2】ワット・チャイワッタナーラーム
アユタヤツアーで2番目に訪れたのが、17世紀にアンコールワットをモデルに建築されたクメール風の壮大な寺院跡「ワット・チャイワッタナーラーム」です。
1630年にプラサート・トーン王が母親のために建てた寺院。カンボジアに対する勝利を記念し、中央にそびえるプラーン(仏塔)はクメール洋式で建てられています。その後1767年に進行してきたビルマ軍の駐屯地となり破壊されてしまったそう。
現在は修復された公園のようになっていて、広々とした敷地内にクメール風の美しい装飾が施された塔や、ライトアップが美しいスポットとして知られています。
kkdayのツアーバスから降りると「ワット・チャイワッタナーラーム」が見えます。チケット販売カウンターの長蛇の列に並んで購入、1人50THB×3=150THB(=約630円)でした。
ワット・チャイワッタナーラームでは、広々とした敷地内にアユタヤらしい壮大な景色が広がっていました。たくさん写真を撮ったので惜しみなく載せます。
クメール風の美しい装飾の塔がたくさん。動画も撮影、少し音が出るのでご注意ください。
広々とした遺跡の中に、ビルマ軍の破壊により首を切り取られた仏像も並んでいました。なんだか悲しい気持ちになります。
仏塔の中にも仏像。ここには頭のない仏像・頭のある仏像が混在していました。
このような注意事項の看板も。仏塔や仏像の台・壁には登ってはダメ、頭のない仏像の上に自分の顔を置いて写真を撮るようなこともしないように。・・って当たり前のことですね。
少し前のXでこの看板についてのpostが流れていました。私は「日本人観光客が多く訪れるスポットだから日本語の注意書きもあるのかな?」って思ってたけど、どうやら過去にやらかした日本人がいたからだとか・・恥ずかしい話です。
【スポット3】ワット・ローカヤースッター
アユタヤツアーで3番目に訪れたのが、アユタヤの空の下で悠々と仏が横たわる「ワット・ローカヤースッター」です。
広々とした草原に並ぶ遺跡群の一番奥に横たわっているのは、全長28mの寝釈迦仏(ねしゃかぶつ)。現在あるのは1956年にタイ芸術局によって復元された仏像です。このスポットはなんと無料で散策できます。
こちらが全長28mある寝釈迦仏の全体図。普段は寄進された衣がかけられているそう。仏壇の前にはお供えの台もあります。
顔、足の裏、後ろ姿を撮影してみました。とっても大きいです。
ガイドさんに撮影してもらった家族の記念写真。コップンカー!(ありがとう)。
ランチはタイ料理レストラン(Ck.Ayothaya Authentic Thai Cuisine)
アユタヤツアーで3スポット訪れた後は、ランチタイムでひとやすみ。kkdayのバスツアーではタイ料理レストランに案内していただき、ランチ代は別途自己負担です。
こちらのタイ料理レストラン「Ck.Ayothaya Authentic Thai Cuisine」の、地下大部屋にツアー客全員が案内されました。
単品メニューやセットメニューなど、意外と豊富なラインナップ。
今回は、Aセット(520THB)+スチームライス(20THB)+オレンジジュース(80THB)+シンハビール(1本150THB)をオーダー、合計790THB(=約3,318円)でした。
※後日足し算し直したら、合計770THBでした。差額の20THBはサービス料?にしては安すぎるような?・・・まぁいいか、マイペンライ(笑)
Aセットの内容は、MassamanChiken・RiceFriedMorningGlory&Pork・PadThaikung・GrilledChicken。娘は辛い物が苦手ですが、マッサンマンチキンカレー以外は美味しく食べてました。
何はともあれ、ランチにタイ料理とシンハビールを堪能できて満足。暑い中での散策の疲れも吹っ飛びました。
【スポット4】ワット・マハータート
ランチの後、アユタヤツアーで4番目に訪れたのが、木の根に取り込まれた仏頭が有名な「ワット・マハータート」。入場料はチケット販売カウンターにて、1人50THB×3=150THB(=約630円)でした。
ワット・マハータートには高さ44mの仏塔もあったそうですが、その壮大な建築も含めてビルマ軍によって破壊されたそう。現在では当時の面影を残す苔むしたレンガ積みの仏塔や、頭部だけ切り取られた無残な仏像が並んでいます。
このような景色を歩いて行くと、
今やアユタヤの象徴にもなっている、この木の根に取り込まれた仏頭がありました。
なぜこのような形になってしまったのか?とっても不思議。神秘の力を感じさせられます。
ワット・マハータート内には、大きめの仏像も残されていますが、周囲の仏像は首がありません。
このような廃墟っぽさを感じられるエリアも。
首を切り取られた仏像が左右にずらりと並んだ空間もあります。
とってもよいお天気だったけど、たくさんの首を切られた仏像を目の当たりにし、なんだか悲しい気持ちになりました。
それと散策時あまりにも暑くて、売店にてペットボトル水を追加購入10THB×2=20THB(=約84円)しました。
【スポット5】ワット・プラ・シー・サンペット
アユタヤツアーで5番目に訪れたのが、アユタヤで最も重要な寺院だったとされる「ワット・プラ・シー・サンペット」。
バンコクのワット・プラケオに相当する王室の守護寺院で、アユタヤ8世王が1491年に建立。1500年には高さ17m・171kgの黄金に覆われた仏像を建造するも、ビルマの侵略により跡形もなく破壊されてしまったそう。
現在は、アユタヤ中期(15世紀)に建てられた3基のセイロン洋式のチェディ(仏塔)が並び、それぞれに3人の王の遺骨が納められています。
ワット・プラ・シー・サンペットは広々とした敷地内にあります。ツアーバスを降りてから、灼熱の太陽のもと、入口に向かってしばらく歩きました。入場料はチケット販売カウンターにて、1人50THB×2=100THB(=約420円、娘は何故か無料)でした。
入口からすぐ、3基の仏塔が一列に並び、それぞれに3人の王の遺骨が納められています。
動画も撮影してみました。立派な悠々とした塔は、アユタヤのシンボル的存在。
そのほか、このような景色が広がっています。まさに遺跡。
少し探検気分で散策することも。
家族で写真を撮り合ってみました。
入口に戻る時の景色。ここに並ぶ仏像もやはり、首を切り落とされていました。
エレファントキャンプで象乗り体験も可能
ツアーバスから降りて、ワット・プラ・シー・サンペットに向かう途中、ゾウに乗っている人をちらほら見かけました。ゾウに乗りながら遺跡を眺めるのって、素敵な絵になりますね。
どこから来たのか?と思っていたら、近くのアユタヤエレファントキャンプ。バスツアーの案内スポットには含まれていませんでしたが、今回はワット・プラ・シー・サンペットの散策後に立ち寄りました。サービスだったのかな?
アユタヤエレファントキャンプでは、象乗りのほか、象にこちらの餌をあげることも可能。ガネーシャが祀られているコーナーもありました。
象乗りは、人間が高い台に登って、そこから象の背中に乗るスタイル。ゾウさんはいつもの道を行ったり来たりしています。
うちの娘は怖がりなので、もちろん「乗らない」と・・・。予想どおり、残念無念。
象乗りしないと待ち時間が暇・・なので、お土産コーナーを散策したり(特に欲しいものは無かった)、象のペットボトル水(20THB=約84円、これまで購入したものと比べると少しお高め)を買ったり。
近くのカフェで購入したカフェラテ(75THB=約315円)を涼しいバスの中で飲んだりして、待ち時間を過ごしました。
なお近くのトイレは洋式で普通にキレイ、有料(1人5THB=約21円)でした。
【スポット6】ワット・ヤイ・チャイ・モンコン
アユタヤツアーで最後に訪れたのが、巨大な仏塔が目印の寺院「ワット・ヤイ・チャイ・モンコン」です。
1357年初代ウートーン王が、セイロン(現スリランカ)に留学し帰国した僧侶のために建てたと伝わる寺院で、別名チャオプラヤー・タイ寺院と呼ばれています。
ワット・ヤイ・チャイ・モンコンの入口。タイならではのトゥクトゥクがありました。
チケット販売カウンターにて、1人20THB×3=60THB(=約252円)を払って、いざ中へ!どこか公園のような雰囲気の中、急に遺跡らしい景色が広がります。
こちらがワット・ヤイ・チャイ・モンコン境内中央の仏塔。1592年に19代ナレースワン王が建てたもので、高さは72m。ビルマ王子との騎象戦での一騎打ちに買った記念塔なんだそう!
写真を撮影した時間帯が夕方だったため、少し暗いですね。
中央の塔は上に登ることも可能です。が、体力的に限界&時間がなかったため、諦めました。
境内には、たくさんの仏像が並んでいます。首がある仏像を見ると、なんだかほっと癒されました。
アユタヤ観光で気を付けること
バーン・パイン離宮のところでも書きましたが、アユタヤ観光の際は寺院の訪問に適した服装で訪れる必要があり、肌の露出・体のラインを強調する服装はNGです。
kkdayツアーを予約の際も、長ズボン・長そでシャツ、または肩を覆うことができるスカーフを持参、つま先・かかとが覆われた靴など、注意事項として細かく指定がありました。
もし入場できない服装で訪れてしまった場合、各スポット周辺の売店などで↑写真のようなタイパンツなどを買う必要がありますので、ご注意くださいね(バスツアーでも実際にタイパンツを買っている方を見かけました)。
最後に・・・
こちらの写真は、バスツアー帰りに通ったドンムアン空港と、配られたお菓子(もち米の煎餅)です。
さて、今回はkkdayの日帰りのバスツアーを利用して、世界遺産アユタヤ遺跡の寺院巡りを満喫しました。アユタヤで最初に訪れた「バーン・パイン離宮」~最後に訪れた「ワット・ヤイ・チャイ・モンコン」までは、約7時間半の所要時間でした。
今回バスツアーを利用して良かった!と思う点は、以下のとおり。
- ツアー内容に記載の順番とは違ったが、アユタヤの有名6スポットを効率よく周れた(すべて自分で手配するよりも確実に楽!)
- 他ツアーと比べて格安(家族3人で12,440円)なのに、6スポット周遊+ランチも選べて満足度高
- ガイドさんの解説付き&家族の記念写真をたくさん撮ってもらえた
- 暑い中での散策は疲労困憊したが、各スポット間の移動時に、バスの中で涼むことができた
逆にバスツアーを利用して残念に感じた点は、以下のとおり。
- 写真を撮る時間、お土産を選ぶ時間が足りなかった
- 象乗りなど(自分以外の)待ち時間が長かった
とはいえ、バスツアーに参加する=単独行動ではないので、時間が足りないのも待ち時間が長いのも覚悟の上。デメリットよりもメリットが上回ったのは明らかで、このツアーを選んで大正解だったと思っています。
いつか行ってみたいと思っていたアユタヤ遺跡、今回のタイ旅行で訪れることができて良かったです。